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Date: Thu, 23 Feb 2012 17:45:14 +0900
From: Koji IOKU <ioku@mail.kankyo.tohoku.ac.jp>
Subject: [members-ml:00974] Re: ご報告など
To: members-ml@sophia-glee.com
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鈴木 昭司 様
CC:OB会の皆様

 ご無沙汰しております。S59卒の井奥です。
現役時代、大変お世話になりました。あらためて御礼申し上げます。
鈴木さんの前向きな考え方、ご努力に心から敬意を表します。行政
書士の資格を取得されましたこと、心よりお喜び申し上げます。
 もうすぐ3.11から1年です。鈴木さんも本当にご苦労されましたね。
あの日私は、バンコクから帰国し(東北大学の海外入試を実施後。)、
運良く仙台空港での難を逃れ、大学へ戻った直後に被災しました。
目の前のプリンターが飛び上がって、私と反対方向に投げ出され、
突っ張り棒は、ばねの様に飛び交い、研究室は壊滅状態で室内は
瓦礫の山と化し、研究室メンバーの名前を叫び続けました。揺れが
止んでから、同じ5階の住人達を全員屋外に退避させました。後に
知りましたが、あの1時間の間に震度5以上の揺れが8回あったよう
です。最大は震度7。横倒しの自転車が、地面から飛び上がる夢を
今でも見ます。研究室で飛散した化学薬品の臭いまで、夢に。
 その後もまだ悲劇は続いています。自ら命を絶つ学生達が、今も
連続しています。ボランティア活動を一所懸命に行った者が、複数、
亡くなりました。善なる学生達を喪い、心が張り裂けそうです。また、
壊れた建物の修理は一切手が付いていません。マンパワーが不足
しているのです。私の研究室のドアも変形して開けることができなく
なり、電動ノコギリで切断。しかし、最近のTV報道などでは、県外の
工事業者が仙台に入り、飲み屋街は潤っているなどと伝えています。
全体像を捉えず伝えず、断片的に都合良く伝えているメディアに対し、
落ち込んでいる人々が大勢います。怒りの言葉もありません・・。
 もうすぐ1年です。私は、今年を更なる行動の年にしようと思います。
最後とはなりましたが、貴兄の益々のご健康をお祈り申し上げます。
OB会の皆様のご多幸を心からお祈り申し上げます。

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東北大学 大学院環境科学研究科
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井奥洪二 (IOKU Koji)
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