Date: Mon, 15 Oct 2007 23:49:56 +0900 From: 中尾照夫 <nakao@mud.biglobe.ne.jp> Subject: [members-ml:00583] 林慶治郎先生からのお礼状をいただきました To: <members-ml@sophia-glee.com> Message-Id: <009901c80f3a$a774d230$0400a8c0@nakao> X-Mail-Count: 00583原文のままお伝えいたします。 謹啓 やうやく迎えた秋の空、例年になくきびしかった 猛暑の夏から 待ちこがれたこの季節を、思いも しなかった東京での暖かい歓迎を頂いた一日の思い出を 胸に さわやかに迎えました。 数知れない お心づくしと暖かいおもてなしに お礼の言 葉が遅くなりましたことをお許し下さい。 こんな心地よい疲れは 一晩で吹き飛んで了いました。 太田務様とご一緒の帰路は 本当に楽しく、心強い限 りでございました。帰宅して 家内に東京でのすべてを 語っている内に 寝る時間が来て了いました。 上智大学の校風と北村先生への感謝の心に加えて この大曲を暗譜で演奏されたすばらしい男声合唱で ございました。 暗譜によって合唱団の手からはずされ たバインダーの垣根が、歌う者と聴く者の一体感を導き 名曲、デュオーパのミサ曲の心の叫び、訴え、祈り、平安、感謝 そして信仰の四十分間に綴られた大曲を会場に満ち あふれた客席で 私も心から体験させて頂きました。 関西学院グリークラブは 私の心のふるさとであり、その体験 は心の糧として 私の八十年を超える人生を支えてくれま した。 私が関西学院に入学しましたのは 昭和十八年四月 でした。 すぐグリークラブ(当時は合唱班と云わされておりました)に 入部しましたが、その暮十二月に学徒出陣で上級生を見送り、私 も二年目の秋 18才11ヶ月で軍隊に召集されました。幸い命 をつないで復学、グリークラブに復帰出来ました。その後 学生指揮者を命ぜられ、故兄雄一郎先輩より、グリー クラブ復興と発展の礎を創る為に デュオーパの荘厳ミサ を研鑽せよと与えられました。 北村協一様が上智大学グリークラブに寄せられた、この曲 への想いも男声合唱曲の名曲としてだけでなく、上智大学 グリークラブだから演奏して欲しいとの強い想いがあった ことでありましょう。 今回この曲のご調査はじめ、初演のいきさつなど、大きな評 価を示して下さって会場までお誘い下さったことに、生き ていてよかったと心より感謝申し上げます。 身内である関学グリークラブと新月会が、ここまでこのミサ曲の 深い意味と初演の意義を知っていてくれるかどうか 心配になって参りました。 最後に 当日会場控え室入り口にて お出迎え下さった コンサート役員の方々、レセプションにて親しくお声をおかけ 下さいましたOB会員の方々、本当にお世話をおかけ申しました。 有難うございました。心よりお礼申し上げます。 上智大学グリークラブとOB会の益々のご発展を心より お祈り申し上げます。 重ねて 中尾照夫様、お疲れ様でございました。 ご厚情を心より感謝申し上げ、益々ご自愛下さいまして ご活躍下さいますことをお祈り申し上げます。 敬具 十月十二日 林 慶治郎583_2.html (attatchment)(tag is disabled)